昨年10月に飼い始めた4頭の羊のうち3頭が先月それぞれが双子を出産し計6頭の子羊が誕生しました!1頭は残念ながら妊娠しておらずただのデブになりました。
以下、出産の詳細を載せておきますのでご興味ある方はどうぞご一読ください。
羊の紹介と出産時の状況
母となった(母になる予定だった)4頭の羊たちを紹介しつつ出産時の様子をお伝えします。
217(愛称:ニーナ)
4頭の中では一番体が小柄で少し控えめな性格です。積極的に人によって来ることはあまりありませんが、253(愛称:アレキサンダー)と仲が良いため、253が人に寄って来る時に後ろについて来ることがよくあります。
産前に体調を崩す(おそらくケトーシス)
2月19日、朝の餌やり時に他3頭に比べて寄って来るタイミングが少し遅いことに気づきました。それまでは4頭ともエサ準備時にはエサ箱前にスタンバッていましたが、この時217はエサを撒く時点になっても少し離れた場所にいたのです。気になりましたがその後エサを食べていたので要注意として様子見することにしました。
その日の昼間に観察したところ217だけ座っていることが多いことに気づきました。
数日様子を見ていましたが、だんだん歩き方も”ゆらゆら””のそのそ”な感じで特に後ろ足に力が入っていない様子でした。21日の朝、エサを食べに来なかったので対処が必要と判断しました。
食欲不振、元気消失、運動失調といった症状から軽度のケトーシスと推察しました。217は他の羊に比べて小柄なのもあり、エサ給与時に食い負けしていた可能性がありました。そして妊娠後期に入り、胎児に栄養が取られてしまいケトーシスを発症したのだと思われます。
対応としては、まず個室に移しエサをしっかり食べれる環境にしました。そしてケトーシス治療薬として市販されているプロピレングリコールを毎日飲ませました。しばらくは草は食べるもののエサを食べない日が続きましたが、28日にエサを食べるようになってきました。獣医さんを呼ぼうか迷いましたがおそらく出産を終えれば回復するだろうと考え、自分たちで対応することにしました。
3月3日 出産
夕方4時半頃にすでに1頭出産し終えていたところを発見。2頭目がいるか確認のため産道に手を入れたところ2頭目が逆子であることが判明したので、出産介助し無事に♀♀の双子が誕生しました。
2頭目出産→
その後
↓出産翌日の様子
仔羊たちは元気な様子で安心しました。母羊217はエサの食いは元通りになり、2日ほどは座っている時間が多かったですがその後普通の状態に回復しました。しっかりと子どもたちのお世話をしてくれる良いお母さんです。
253(愛称:アレキサンダー)
4頭の中では一番人懐っこい性格で、撫でさせてはくれませんが人を見ると近寄ってきて「エサをください」と鳴きます。
↑一度羊たちがバリケードを押して出てきかけましたが、その時の先頭が253でした。
3月7日朝 出産
朝7時過ぎ、職場に出社する前に畜舎を確認したところすでに♂♂の双子を出産し終えていて、2頭とも立ってました。母子共にとても元気そうでよかったです。その後も特に問題なくスクスクと成長しています。
157(愛称:ビッグマム)
134と同じ牧場から来ました。体が大きく横幅もありずっしりとした体格です。性格はビビリで人を避けます。捕まえようとしても凄いスピードで逃げてパワーで人を突破します。
3月7日 出産
昼12時過ぎに破水しているところを確認しましたが、その後進捗がなく14時頃手を入れて確認したらまだ産道が開いていない様子でした。その後16時頃になっても産まなかったので介助しました。双子が中で詰まっている状態で、難しいパターンでしたがなんとか無事に♂♀の双子を出産しました。
その時の様子を記録用に撮影しており、動画にまとめました。
自分でも本当に頑張ったなと思います。ぜひ見てください。→(https://www.youtube.com/watch?v=P98CzAr_Xhk)
その後
母羊157はから3日間ほど普通の様子でしたが、その後一時的にエサを食べず、下痢の症状があり、歩き方もゆらゆらした感じになっていました。エサを食べれていないせいかおっぱいの出が悪かったようで仔羊たちのお腹がへこんでいたので補助哺乳をしました。
なぜ下痢をしているのか、分娩後にケトーシスになることはあるのか、など疑問に思うところはありましたが、ひとまずプロピレングリコールを飲ませて様子を見ることにしました。3日程経ち、エサを食べるようになり、仔羊たちももおっぱいを十分飲めている様子で哺乳ビンから飲まなくなったので回復したようでした。原因がよくわからないままでしたが結果的に母子共に元気になったのでよかったです。
←出産3日後
出産5日後(体調不良時)→
134(愛称:ドフィ)
今回残念ながら妊娠していなかった一頭です。ビッグマムよりも少し体高があり、おそらく一番体が大きいです。そのくせ一番ビビリですぐ逃げて捕まえると全力のパワーで人を振り払う暴れ羊です。簡単にいうと「性格に難あり」かもしれませんが若気の至りかもしれないので、今後穏やかになっていくことを期待します。
妊娠しないまま妊娠期用の餌を食べさせていたのでおデブになってしまいました。なので他3頭の出産後、134だけ隔離して濃厚飼料を与えないようにしています。寂しそうですが仕方ありません。
←奥で顔を出しているのが134
おわり
以上が今シーズンの結果です!計6頭の仔羊(オス3頭、メス3頭)が誕生しました。
この記事を書いている現在、出産から1ヶ月経過していますが誰も死ぬことなく成長してくれています。本当によかったです。引き続き健やかに育ってくれるように頑張ります。